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根管治療解説動画 <一般の患者様>

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歯髄再生治療の内容

Q.歯髄再生治療のメリット・デメリット内容

「歯髄再生治療のメリット・デメリット」について、徹底解説
 
歯髄を蘇らせる治療と聞くと、現代の医療はすごいなと感じられるかもしれませんが、もちろんどんな治療にもメリット・デメリットがあります。
 
今回は4つのポイントにわけて、歯髄再生治療のメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。
 
■ポイント1
歯髄再生治療とは
 
■ポイント2
歯髄再生治療のメリット
 
■ポイント3
歯髄再生治療のデメリット
 
■ポイント4
歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による
 
 
ということで早速、

ポイント1 歯髄再生治療とは


まず始めに、歯髄再生治療の内容について振り返ります。
歯髄再生治療とは、一度死んでしまった神経を蘇らせる最新の治療方法です。
ご自身の親知らずなどの「不要な歯」から「歯髄幹細胞」と呼ばれるものを取り出し、失ってしまった神経のある根管に移植することで、歯髄を蘇らせるという治療となります。


この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。
 
やはり、国も安全性を第一に考えるので、それに耐えうるクオリティの歯科医院、許可されている施設は、現状非常に少ないんです。
ですので、日本でもまだごくわずかな歯科医院でしか治療は行われていません。

ポイント2 歯髄再生治療のメリット


歯髄再生治療のメリットは、大きく5つあります。
1 神経があることで虫歯などの異常に気づくことができる
2 歯の強度が上がる
3 根っこの先の膿の溜まりを未然に防ぐことができる
4 虫歯の進行を後退させることができる
5 歯の変色を未然に防ぐことができる
 
の5つです。
それでは、今から1つずつ詳しく解説していきます。
 
 
1つ目の「神経があることで虫歯などの異常に気づくことができる」についてです。


歯の神経がなくなると、痛みを伴う症状を感じることができず、虫歯や歯周病ができたとしても、発見が遅れてしまう可能性があります。
気づかないうちに進行してしまい、発見が遅れることで最悪の場合には歯を残せなくなる場合があります。
 
歯髄再生治療を行うことで、歯の神経が蘇れば痛みの感覚が蘇るため、虫歯が進行した場合にも痛みに早期に気づくことができ、治療をすることで歯を残すことが可能になる場合が高くなります。
 
 
2つ目の「歯の強度が上がる」についてです。


歯の神経と血管には、歯に栄養を送るという大切な役割があります。
神経と血管があることで、歯の強度が増し噛む時の咀嚼運動に耐える丈夫な歯を維持することができます。
もし、歯の神経がなくなってしまえば、歯に栄養を送ることができずに歯の強度が下がり割れやすい状態になります。
歯の寿命を伸ばすためにも、歯の神経があることは大事です。
ですので、歯髄再生治療での神経再生は歯の寿命を伸ばすことにも繋がります。
 
 
3つ目の「根っこの先の膿の溜まりを未然に防ぐことができる」についてです。


歯の神経を取ると、その後は根っこの管にお薬を入れるのですが、もしそのお薬がきちんと入っていなかったり、死んでしまった神経の一部が残ってしまっていると、根っこの先に膿をためて、歯を支える骨をどんどんと溶かしていってしまいます。
 
歯髄再生治療をすることで、まずは根管内部を徹底的に綺麗にし再度神経を蘇らせていくので、根っこの先に膿を作ったり骨を溶かすというような症状を未然に防ぐことができます。
 
 
4つ目の「虫歯の進行を後退させる」ということについてです。


歯の神経があることで、歯に栄養を送ることができ、抵抗力をつけることができます。そのため虫歯の進行もゆっくりと進みます。
ですが、歯の神経を失ってしまうと、その抵抗力がなくなるため虫歯にもなりやすくなります。
また、歯の象牙質も大量に再生するため隙間を密に埋めてくれるので二時う蝕を防ぐこともできます。
歯髄が蘇ることは、虫歯の作成のリスクを下げることができます。
 
 
5つ目の「歯の変色を未然に防ぐことができる」ということについてです。


歯の神経を失うと、血液が循環しなくなり、歯が黒く変色してしまいます。
本来であれば神経を取らなければならない歯ですが、神経が蘇ることで、歯の変色を未然に防ぐことができます。
 
以上の5つが、歯髄再生治療でのメリットでした。

 

ポイント3 歯髄再生治療のデメリット

では続いて、歯髄再生治療のデメリットについて解説していきます。
歯髄再生治療のデメリットは、大きく分けて3つあります。

 


①日本でも少数の歯科医院でしか治療ができない
②自由診療の治療である
③一定程度の合併症を生じる
 
の3つです。
それでは、デメリットについても今から1つずつ詳しく解説していきます。
 
 
1つ目の「日本でも少数の歯科医院でしか治療ができない」ということについてです。


歯髄再生治療はまだまだ新しい治療方法です。
先ほどもお話をしましたが、この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。
ですので、どこの歯科医院でもすぐにできるという治療ではありません。
また、歯髄再生治療という治療自体がとても難しい治療です。
使用する器具や機材も特殊なものを使用しますし、知識や技術もたくさん必要となる治療法です。
 
つまり、治療を行うことができる歯科医院自体が少ないため、すぐにできる治療ではありません。
日本でも数軒はこの歯髄再生治療を行っている歯科医院がありますので、一度HPなどで確認していただければと思います。
 
では次に、2つ目の「自由診療の治療である」ということについてです。
デメリットの1つ目でもお話ししましたが、歯髄再生治療は特殊な器具や機材をたくさん使用します。
治療を1回行うために、たくさんの費用も必要ということになります。


現段階では、「歯髄再生治療」は自由診療での治療ということになり、保険が適応されません。
 
 
最後に、3つ目の「一定程度の合併症を生じる」ということです。


「歯髄再生治療」に限ったことではありませんが、治療を行うために歯を抜いたり、根管治療時に痛みを感じることがあったり、腫れを感じることがあります。
また、麻酔薬によるアレルギー症状を出される方もおられます。
 
痛みについては、数日から1週間程度で治ることがほとんどですし、痛み止めを飲むことで落ち着くことがほとんどです。
それでも痛みが引かない場合には、かかりつけの歯科医院に相談いただければと思います。
 
もちろんどんな治療でもリスクはあります。
ですので、治療を始める前にメリット・デメリットを十分に聞いていただき、検討してから治療を行っていただければと思います。

 

ポイント4 歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による

解説したいと思います。
 
先ほどからも何度も申し上げておりますが、最終的な治療ができるかどうかの判断は「歯科医師」の判断で決まります。

 


こんなに歯がかけているからできないだろうと思っていてもできる場合もありますし、お薬がもう入っているからできないのでは?という方も治療ができる可能性も十分にあります。
 
逆に、歯髄再生治療ができると思っていても、歯の状態によっては難しい場合もあります。
 
歯髄再生治療を行っている歯医者さんで、歯科医師の診断により治療が出来るかを確認し、出来る場合には、ご検討いただければと思います。
 
また、この歯髄再生治療は最先端の治療であり、全ての歯科医院でできる治療ではありません。
まだ日本でも数件しか行っていない治療となります。
 
当医院ではこの歯髄再生治療も行っており、技術や知識を身につけて治療を行っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいね。

 

まとめ

今回は歯髄再生治療のメリット・デメリットについて4つのポイントを解説しました。
 
1つめは、「歯髄再生治療とは」
2つめは、「歯髄再生治療のメリットについて」
3つめは、「歯髄再生治療のデメリットについて」
4つめは、「歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による」
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。