根管治療大阪クリニックによる痛みの少ない根管治療・MI修復などお困り方はお気軽にご相談下さい。

歯髄再生治療の治療後、悪くならないために気をつけた方が良いこと内容

「歯髄再生治療の治療後、悪くならないために気をつけた方が良いこと」について徹底解説!
 
期間も費用もかけて治療した歯をできる限り悪くならないためにどのようなことをすれば良いのかについて解説していきます
 
今回は4つのポイントにわけて、歯髄再生治療がどんな歯科医にも治療ができるのかについて詳しく解説していきます!
 
■ポイント1
歯髄再生治療とは
 
■ポイント2
虫歯を作らないようにする
 
■ポイント3
歯周病にならないようにする
 
■ポイント4
CTやレントゲン検査で確認する
 

ポイント1 歯髄再生治療とは


まず始めに、歯髄再生治療の内容について振り返ります。
歯髄再生治療とは、一度死んでしまった神経を蘇らせる最新の治療方法です。
ご自身の親知らずなどの「不要な歯」から「歯髄幹細胞」と呼ばれるものを取り出し、失ってしまった神経のある根管に移植することで、歯髄を蘇らせるという治療となります。


この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。

 
やはり、国も安全性を第一に考えるので、それに耐えうるクオリティの歯科医院、許可されている施設は、現状非常に少ないんです。
ですので、日本でもまだごくわずかな歯科医院でしか治療は行われていません。

ポイント2 虫歯を作らないようにする

せっかく歯髄再生治療をした歯であっても、再度虫歯ができて歯の神経を取るようなことになってはもったいないですよね。
 
歯髄再生治療後は、できる限り虫歯にならないための工夫をすることが大切です。
虫歯を予防するために大切なことが、大きく2つあります。


1つ目は、お家での歯ブラシとフッ素塗布です。
虫歯を予防する上で一番大切なことは日々の歯ブラシです。
お口の中は、毎日食べ物を含み噛んで体内へ食べたものが運ばれます。
この食べたものが歯に残っていることで、虫歯を作り出してしまいます。


そうならないためにも、しっかりと汚れを落とす歯ブラシやフロス、歯間ブラシが大切です。

 


その時に、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、より虫歯を予防することができます。
 
2つ目に大切なことは、歯医者さんでの定期検診です。

 


定期検診では、お家での歯ブラシだけでは取り切れない汚れを落としてくれるので、そのためにもとても大切ですが、実はもう1つの大切なことがあります。
それは、虫歯の早期発見をできるということです。
一度治療をしていても、虫歯はできてしまう可能性があります。
もちろんメンテナンスに通っていたとしても虫歯になる可能性があります。
しかし、メンテナンスを受けることで虫歯があったとしても早期発見をすることができます。

 


早期発見をすることで、虫歯も小さい段階で治療をすることができますし、虫歯になりそうなところは事前にお伝えすることもできます。
ですので、お家でのケアと歯医者さんでのプロのケアを行うことで、虫歯を予防することができます。
しかしながら、歯髄再生治療を行ったことで、虫歯になっても痛みを感じることができ、早期発見に繋がるケースもあります。
できる限り、虫歯にはならないように、また虫歯になったとしても早期発見できるように、お家での歯ブラシや歯医者さんでの定期的な健診は、歯髄再生治療後にとても大切なポイントとなります。

 

ポイント3 歯周病にならないようにする

歯髄再生治療後に「歯周病」にもならないような工夫はとても大切です。
せっかく治療をしても、歯がグラついて抜けてしまってはよくありません。
ここでは、歯周病の予防について解説していきます。

 


歯周病予防で大切なポイントが3つありますので、1つずつ解説していきます。
 
1つ目の予防方法は食事についてです。
歯周病予防に特化した、この食べ物が良いというものはありませんが、食生活の環境を整えるということは、歯周病予防を行う上でとても大切なことと言えます。

 


糖尿病と歯周病が繋がっていて、リンクしていることからも、糖尿病を防ぐことが歯周病を防ぐことへも繋がります。
ですので、バランスの取れた食事を取っていただくことはとても大切です。
 
また、よく噛んで食べるということもとても大切になっていきます。
なぜなら、しっかりと噛むことでお口の中の唾液がたくさん出るからです。
 
よく噛んで出た唾液の中には、様々な成分が含まれており、虫歯を予防してくれたり、歯周病予防に関わるような成分も出ています。
 
しっかりとした食事とよく噛むこと歯周病予防にも繋がり、歯髄再生治療の治療後の予防としてもとても大切です。
 
2つ目は、歯ブラシと定期検診です。
虫歯の観点からも大切だというお話をしてきましたが、歯周病予防にとってもとても大切です。
 
歯茎の下の汚れは、普段の歯ブラシでは取り切ることができません。

 


汚れが残っていると歯茎の炎症を起こし、歯周病になってしまいます。
 
歯医者さんでは、その残りの汚れをとってもらい、歯周病を予防し、さらには、虫歯と同様に歯周病も早期発見することがとても大切なので、定期的な健診はとても大切なことなのです。
 
最後に3つ目は、「歯周病予防に効果的な歯磨き粉を使う」ということです。

 


歯磨き粉には様々な種類がありますよね。
例えば、虫歯予防に特化したもの、歯を白く保つためのものなどです。
ですので、目的に合わせて歯磨き粉を選ぶことはとても大切です。
 
歯周病で悩まれておられる方には、歯周病に特化したものをお選びいただければと思います。
 
歯周病の歯磨き粉もたくさんありますが、当医院では歯周病の方へ向けて「リペリオ」と呼ばれる歯磨き粉をお勧めしております。
 
「リペリオ」は、歯茎の血行を促進することができ、血行を促進させることでバイキンをやっつけるといった作用があります。
 
また、歯茎を引き締めたりといった作用もありますので、当医院ではお勧めしております。
 
ですが、なかなか一般のドラッグストアなどでは見かけにくいものです。
ですので、歯周病予防にあった歯磨き粉を使用したいと、ご興味のある方はぜひ歯医者さんへお問い合わせしてみてくださいね。
 
このように、日頃のケアや食生活そして、歯医者さんでの定期的な健診が歯周病を予防することに繋がり、歯髄再生治療を行った後にも続けていただきたい大切な事柄です。

ポイント4 CTやレントゲン検査で確認する

 
最後に、歯髄再生治療としてのレントゲン検査の重要性についてです。
歯髄が復活し、これで治療が終了と思っていても、急に歯髄に炎症を起こしてしまうこともあります。
それは、先ほどからも申し上げている通り、虫歯になったり歯周病になったりということが考えられるからです。

 


歯髄再生治療後は、たとえ治療が終わったとしても、治療後の定期的なCBCTやレントゲンでの確認が大切です。
また、神経が生きているかの確認をすることも大切です。
 
もともとは神経を取らなければならない、もしくはもうすでに神経をとってしまっている歯に対して行う治療ですので、神経がダメになってしまう可能性は十分に考えられます。
 
つまり、健康そのものの歯に比べると脆いのです。
脆いが故に、もちろん神経が蘇っているので歯に栄養分がいき神経が無い歯に比べれば上ですが、歯が割れてしまう可能性もあります。
 
ですので、今の歯の状況がどうなっているのかを定期的にレントゲンでみてもらうことはとても大切なことなのです。
 
治療が終わった後も、ぜひ歯医者さんでの定期検診を忘れずに、大切に歯を使っていただければと思います。

 

まとめ

今回は「歯髄再生治療の治療後、悪くならないために大切なこと」について4つのポイントを解説しました。
 
1つ目「歯髄再生治療とは」
2つ目「虫歯を作らないようにする」
3つ目「歯周病にならないようにする」
4つ目「CTやレントゲン検査で確認をする」
 
以上の4つのポイントについて解説していきました。
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

歯髄再生治療はどんな歯医者でもできるのか内容

「歯髄再生治療は今後保険適用されるのか」について、徹底解説
 
これまで歯髄再生治療についていくつかのミニセミナーを開いてきましたが、この歯髄再生治療が今後保険適応されることはあるのかというという質問を受けましたので、お答えしていきたいと思います
 
今回は4つのポイントにわけて、歯髄再生治療がどんな歯科医にも治療ができるのかについて詳しく説明していきます
 
■ポイント1
歯髄再生治療とは
 
■ポイント2
歯髄再生治療はどんな歯科医でもできるのかについて
 
■ポイント3
歯髄再生治療がどうして難しい治療なのか
 
■ポイント4
これから歯髄再生治療は広まるのか
 

ポイント1 歯髄再生治療とは


まず始めに、歯髄再生治療の内容について振り返ります。
歯髄再生治療とは、一度死んでしまった神経を蘇らせる最新の治療方法です。
ご自身の親知らずなどの「不要な歯」から「歯髄幹細胞」と呼ばれるものを取り出し、失ってしまった神経のある根管に移植することで、歯髄を蘇らせるという治療となります。


この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。
 
やはり、国も安全性を第一に考えるので、それに耐えうるクオリティの歯科医院、許可されている施設は、現状非常に少ないんです。
ですので、日本でもまだごくわずかな歯科医院でしか治療は行われていません。

ポイント2 歯髄再生治療はどんな歯科医でもできるのかについて

では次に、歯髄再生治療はどんな歯科医でも治療ができるのかについて解説していきます。
 
「歯髄再生治療」は、実はどこの歯科医院でも歯科医師でもできる治療ではありません。
日本の中でもまだ少数の歯科医師しか治療することができないのです。


ではなぜ歯髄再生治療がまだごくわずかな歯科医院でしか治療ができないかというということについて解説していきます。
 
歯髄再生治療を行うためには、歯科医師の十分な知識と技術が必要ですし、たくさんの機材と設備が必要です。


スタッフも特別な勉強会に参加し、歯髄を移植するための技術が必要となります。
 
また、治療行うこと自体許可を取ることも必要で、非常に厳しい審査を通過した後、厚生労働省にこの治療を行うことについての許可をいただく必要があります。
 
許可を得るには、歯科医師の相当な技術が必要ということになります。
 
また、治療を行うためには、普段の歯科治療では使用することのない機材や器具がたくさん必要です。
さらには、器具の滅菌システムもとても大切です。
歯髄再生治療を成功に導くためには、器具や機材が清潔かどうかということも大切です。

 


このように、知識や技術はもちろん、治療を行うための設備と機材が揃っていることも大切になります。
これだけの物を揃え、日々の診療とは別に勉強をしていく必要が十分にある治療ですので、日本でもまだまだ少数の歯科医院でしか治療をすることができません。

 

ポイント3 歯髄再生治療を成功に導くために工夫していること

について解説したいと思います。
 
次は、当医院で行ってる歯髄再生治療が選ばれる、5つのポイントについてお話ししていきたいと思います。
 
1つ目は「根管治療専門医」が治療を行っているということです。

 


そもそも歯髄再生治療は、死んでしまった神経や重度の炎症を起こしている歯の神経を除去してから、幹細胞を移植して歯髄を蘇らせていきます。
 
ですので、炎症を起こした神経を取るための技術もとても大切です。

 


当医院では根管治療専門医が歯髄の除去から行っていきますので、根管内部を徹底的に洗浄し細菌の量をごくわずかまで減らしてから治療を行っています。
 
2つ目は、「患者様お一人ごとに治療の内容の判断をしていく」ということです。
つまりは、必ずしも歯髄再生治療を選択するというわけではないということです。


そもそも、神経をまだ取る必要のない歯であったり、炎症の程度がかなり大きい場合には歯髄再生治療よりも精密根管治療で歯を残すということを選択する場合があります。
 
これは、最新=最善というわけではなく、患者様1人1人によって良いと思われる内容は異なってくるからです。
患者様にとってベストな治療は何かをしっかりと診断して治療を行っています。
 
3つ目は、「CTやマイクロスコープ、機材を駆使して治療を行う」ということについてです。


この歯髄再生治療を行うためには、とても精密で細かな動きが必要です。
 
そのため、マイクロスコープやCTは必須のアイテムなのです。
このマイクロスコープやCTを自在に扱うためには、やはり練習が必要です。
歯髄再生治療をするためには、こうした機材を揃えるだけでなく、使いこなすということもとても大切なポイントとなります。
 
4つ目は、「器具の滅菌」についてです。

 


歯髄再生治療のために、歯の神経を取らなければならなくなった1番の要因は「細菌感染」です。
先ほども器具や器材の滅菌、清潔は大切とお話をしましたが、この使用するもの1つ1つが清潔であるということがとても大切です。
 
当医院でも、ラバーダムと呼ばれるゴムのマスクや、

 


ニッケルチタンと呼ばれるファイルは

 


患者様ごとにご準備させていただき、使用後は基本的には使い捨てとして使用しています。
こうすることで、外からの感染を防いでいます。
 
また、どうしても使い回しのできない器具は、「クラスβのオートクレーブ」という滅菌器や「EOGガス滅菌」という機械で、滅菌を行い治療を行っています。
 
このように、徹底した器具の清潔・滅菌がとても大切になっていきます。
 
最後の5つ目は、「治療の内容を動画に撮影して、正直で明確な説明を行う」ということです。
アスヒカル歯科では、根管治療や歯髄再生治療など、マイクロスコープを使用した治療では、治療の経過を動画で撮影をしています。
 
そうすることで、治療後に患者様にどのような状況だったのか、現在の経過についてなどを細かく説明することができます。
歯髄再生治療といっても、お口の中の治療ですので、患者様自身は状況が分かりづらいということがあります。
そのままだと、治療がどう進んでいるのかがわからず、不安に感じるかもしれませんが、治療後にしっかりと動画をみながら説明を受けることで、安心にも繋がるのかなと、治療後の説明にも力を注いでいます。
 
以上の5つのポイントに意識しながら、歯髄再生治療を行っています。

 

ポイント4 これから歯髄再生治療が広まるのか

について解説したいと思います。
 
歯髄再生治療とは、神経が蘇る夢のような治療に感じられるかもしれませんが、この治療を行うためにはとても難しい知識と技術がたくさん必要です。

 


これから先、医療の世界もどんどんと進化を遂げていきますので、今が珍しい治療だったとしても、もっと普及していく可能性はあるとは思います。
 
しかしながら、治療を行うためには本当に厳しい審査に通過しなければ治療すら行うことができない治療であるため、広まるスピードはまだ予測ができません。
 
もし、治療に興味がある、やってみたいと思われるのであれば、ぜひお問い合わせくださいね。

 

まとめ

今回は歯髄再生治療はどんな歯医者でも治療ができるのかについて4つのポイントを解説しました。
 
1つめは、「歯髄再生治療とは」
2つめは、「歯髄再生治療はどんな歯科医でもできるのかについて」
3つめは、「歯髄再生治療を成功に導くために工夫していること」
4つめは、「これから歯髄再生治療は広まっていくのかについて」
 
以上の4つのポイントについて解説していきました。
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

歯髄再生治療は今後保険適用されるのか

「歯髄再生治療は今後保険適用されるのか」について、徹底解説
 
これまで歯髄再生治療についていくつかのミニセミナーを開いてきましたが、この歯髄再生治療が今後保険適応されることはあるのかというという質問を受けましたので、お答えしていきたいと思います
 
今回は4つのポイントにわけて、歯髄再生治療がどんな歯科医にも治療ができるのかについて詳しく説明していきます
 
■ポイント1
歯髄再生治療とは
 
■ポイント2
今のところは歯髄再生治療が保険適応されることはない
 
■ポイント3
なぜ自由診療の治療になるのか
 
■ポイント4
まだまだ限られた歯科医院での治療
 
 
ということで早速、

ポイント1 歯髄再生治療とは


まず始めに、歯髄再生治療の内容について振り返ります。
歯髄再生治療とは、一度死んでしまった神経を蘇らせる最新の治療方法です。
ご自身の親知らずなどの「不要な歯」から「歯髄幹細胞」と呼ばれるものを取り出し、失ってしまった神経のある根管に移植することで、歯髄を蘇らせるという治療となります。


この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。
 
 
やはり、国も安全性を第一に考えるので、それに耐えうるクオリティの歯科医院、許可されている施設は、現状非常に少ないんです。
ですので、日本でもまだごくわずかな歯科医院でしか治療は行われていません。

ポイント2 今のところは歯髄再生治療が保険適応されることはない

では次に、この「歯髄再生治療」が保険適応されるのかということについて、解説していきます。
 
今の段階では、歯髄再生治療が保険適応されることはありません。
歯髄再生治療自体がとても難しい治療で、使う機材や器具も特殊なものを準備したり、1回の治療をするのにも保険では普段使用することのないものをたくさん使用します。
 
そのため、保険での診療で現在行うことは難しいと考えられます。
 
もちろん、医療の世界では、今まで保険診療でできなかった治療が、保険診療が可能になることもあります。
歯髄再生治療がそれに適応されるかはまだ分かりませんし、今後保険診療にならない可能性もあります。
 
また「歯髄再生治療」の最新情報が出ましたら、お伝えしていきたいと思います。

 

ポイント3 なぜ自由診療の治療になるのか

について解説したいと思います。
 
自由診療での治療になる理由が大きく3つあります。
1つ目は、「歯髄を培養する」ということです。
始めにも出てきましたが、歯髄再生治療では、親知らずなどの不要な歯を抜歯しその中の歯髄幹細胞を培養して歯に移植することで、神経が蘇ります。
その培養する工程は、歯科医院ではなく専門の機関に送り培養をしていただきます。
 
培養するためにも特殊な機械をたくさん使い、保管してもらったり、輸送してもらったりと、そこにも費用が発生していきます。
 
2つ目は、歯科医院で使用する機材についてです。
歯髄再生治療では、特殊な機材をたくさん使用します。
例えば、「クリーンベンチ」です。

 


クリーンベンチとは、歯髄再生治療で使用する幹細胞が汚染されないように、細胞移植前にこのクリーンベンチ内で調整を行います。

 


ピペットと呼ばれるものは、細胞や薬液とを合わせるような作業の時に使用しますが、普段の歯科治療では使用することがほとんどありません。
 
もちろん、マイクロスコープや


CBCTの撮影


も必須ですが、こういった機械はかなり高価なものを使用しています。
 
また、患者様それぞれにファイルなどの器具を準備して治療を行いますので、そういったところにも費用というのは必要になります。
 
こういった観点からも、「歯髄再生治療」が自由診療の治療になるということが言えます。
 
最後の3つ目は、「歯科医師・アシスタントの技術と知識がいる」ということです。
 
歯髄再生治療はかなり難易度の高い治療ですので、それに対する治療の知識と技術が必要です。
それを身につけるために、勉強会に参加したり、実際に練習を行ったり、また治療をしても良いと認可されるまでにも、国の許可を得ることが必要となる治療です。
 
治療するだけでもこれだけの準備が必要となりますので、歯髄再生治療は保険診療ではなく、自由診療の治療となるわけです。

 

ポイント4 まだまだ限られた歯科医院での治療

について解説したいと思います。
 
先ほどからも何度か出てきていますが、「歯髄再生治療」は日本でもまだ少数の歯科医院でしか治療することができません。

 


治療をするために、厚生労働省の認可を得る必要があり、そのための準備も必要です。

 

まとめ

今回は歯髄再生治療は今後保険適用されるのかについて4つのポイントを解説しました。
 
1つめは、「歯髄再生治療とは」
2つめは、「今のところは歯髄再生治療が保険適応されることはない」
3つめは、「なぜ自由診療の治療になるのか」
4つめは、「まだまだ限られた歯科医院での治療」
 
以上の4つのポイントについて解説していきました。
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

歯髄再生治療のメリット・デメリット内容

「歯髄再生治療のメリット・デメリット」について、徹底解説
 
歯髄を蘇らせる治療と聞くと、現代の医療はすごいなと感じられるかもしれませんが、もちろんどんな治療にもメリット・デメリットがあります。
 
今回は4つのポイントにわけて、歯髄再生治療のメリット・デメリットについて詳しく説明していきます。
 
■ポイント1
歯髄再生治療とは
 
■ポイント2
歯髄再生治療のメリット
 
■ポイント3
歯髄再生治療のデメリット
 
■ポイント4
歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による
 
 
ということで早速、

ポイント1 歯髄再生治療とは


まず始めに、歯髄再生治療の内容について振り返ります。
歯髄再生治療とは、一度死んでしまった神経を蘇らせる最新の治療方法です。
ご自身の親知らずなどの「不要な歯」から「歯髄幹細胞」と呼ばれるものを取り出し、失ってしまった神経のある根管に移植することで、歯髄を蘇らせるという治療となります。


この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。
 
やはり、国も安全性を第一に考えるので、それに耐えうるクオリティの歯科医院、許可されている施設は、現状非常に少ないんです。
ですので、日本でもまだごくわずかな歯科医院でしか治療は行われていません。

ポイント2 歯髄再生治療のメリット


歯髄再生治療のメリットは、大きく5つあります。
1 神経があることで虫歯などの異常に気づくことができる
2 歯の強度が上がる
3 根っこの先の膿の溜まりを未然に防ぐことができる
4 虫歯の進行を後退させることができる
5 歯の変色を未然に防ぐことができる
 
の5つです。
それでは、今から1つずつ詳しく解説していきます。
 
 
1つ目の「神経があることで虫歯などの異常に気づくことができる」についてです。


歯の神経がなくなると、痛みを伴う症状を感じることができず、虫歯や歯周病ができたとしても、発見が遅れてしまう可能性があります。
気づかないうちに進行してしまい、発見が遅れることで最悪の場合には歯を残せなくなる場合があります。
 
歯髄再生治療を行うことで、歯の神経が蘇れば痛みの感覚が蘇るため、虫歯が進行した場合にも痛みに早期に気づくことができ、治療をすることで歯を残すことが可能になる場合が高くなります。
 
 
2つ目の「歯の強度が上がる」についてです。


歯の神経と血管には、歯に栄養を送るという大切な役割があります。
神経と血管があることで、歯の強度が増し噛む時の咀嚼運動に耐える丈夫な歯を維持することができます。
もし、歯の神経がなくなってしまえば、歯に栄養を送ることができずに歯の強度が下がり割れやすい状態になります。
歯の寿命を伸ばすためにも、歯の神経があることは大事です。
ですので、歯髄再生治療での神経再生は歯の寿命を伸ばすことにも繋がります。
 
 
3つ目の「根っこの先の膿の溜まりを未然に防ぐことができる」についてです。


歯の神経を取ると、その後は根っこの管にお薬を入れるのですが、もしそのお薬がきちんと入っていなかったり、死んでしまった神経の一部が残ってしまっていると、根っこの先に膿をためて、歯を支える骨をどんどんと溶かしていってしまいます。
 
歯髄再生治療をすることで、まずは根管内部を徹底的に綺麗にし再度神経を蘇らせていくので、根っこの先に膿を作ったり骨を溶かすというような症状を未然に防ぐことができます。
 
 
4つ目の「虫歯の進行を後退させる」ということについてです。


歯の神経があることで、歯に栄養を送ることができ、抵抗力をつけることができます。そのため虫歯の進行もゆっくりと進みます。
ですが、歯の神経を失ってしまうと、その抵抗力がなくなるため虫歯にもなりやすくなります。
また、歯の象牙質も大量に再生するため隙間を密に埋めてくれるので二時う蝕を防ぐこともできます。
歯髄が蘇ることは、虫歯の作成のリスクを下げることができます。
 
 
5つ目の「歯の変色を未然に防ぐことができる」ということについてです。


歯の神経を失うと、血液が循環しなくなり、歯が黒く変色してしまいます。
本来であれば神経を取らなければならない歯ですが、神経が蘇ることで、歯の変色を未然に防ぐことができます。
 
以上の5つが、歯髄再生治療でのメリットでした。

 

ポイント3 歯髄再生治療のデメリット

では続いて、歯髄再生治療のデメリットについて解説していきます。
歯髄再生治療のデメリットは、大きく分けて3つあります。

 


①日本でも少数の歯科医院でしか治療ができない
②自由診療の治療である
③一定程度の合併症を生じる
 
の3つです。
それでは、デメリットについても今から1つずつ詳しく解説していきます。
 
 
1つ目の「日本でも少数の歯科医院でしか治療ができない」ということについてです。


歯髄再生治療はまだまだ新しい治療方法です。
先ほどもお話をしましたが、この治療方法は、設備や知識など非常に厳しい審査をクリアして、厚生労働省にこの治療を行うことを許可してもらう必要があります。
ですので、どこの歯科医院でもすぐにできるという治療ではありません。
また、歯髄再生治療という治療自体がとても難しい治療です。
使用する器具や機材も特殊なものを使用しますし、知識や技術もたくさん必要となる治療法です。
 
つまり、治療を行うことができる歯科医院自体が少ないため、すぐにできる治療ではありません。
日本でも数軒はこの歯髄再生治療を行っている歯科医院がありますので、一度HPなどで確認していただければと思います。
 
では次に、2つ目の「自由診療の治療である」ということについてです。
デメリットの1つ目でもお話ししましたが、歯髄再生治療は特殊な器具や機材をたくさん使用します。
治療を1回行うために、たくさんの費用も必要ということになります。


現段階では、「歯髄再生治療」は自由診療での治療ということになり、保険が適応されません。
 
 
最後に、3つ目の「一定程度の合併症を生じる」ということです。


「歯髄再生治療」に限ったことではありませんが、治療を行うために歯を抜いたり、根管治療時に痛みを感じることがあったり、腫れを感じることがあります。
また、麻酔薬によるアレルギー症状を出される方もおられます。
 
痛みについては、数日から1週間程度で治ることがほとんどですし、痛み止めを飲むことで落ち着くことがほとんどです。
それでも痛みが引かない場合には、かかりつけの歯科医院に相談いただければと思います。
 
もちろんどんな治療でもリスクはあります。
ですので、治療を始める前にメリット・デメリットを十分に聞いていただき、検討してから治療を行っていただければと思います。

 

ポイント4 歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による

解説したいと思います。
 
先ほどからも何度も申し上げておりますが、最終的な治療ができるかどうかの判断は「歯科医師」の判断で決まります。

 


こんなに歯がかけているからできないだろうと思っていてもできる場合もありますし、お薬がもう入っているからできないのでは?という方も治療ができる可能性も十分にあります。
 
逆に、歯髄再生治療ができると思っていても、歯の状態によっては難しい場合もあります。
 
歯髄再生治療を行っている歯医者さんで、歯科医師の診断により治療が出来るかを確認し、出来る場合には、ご検討いただければと思います。
 
また、この歯髄再生治療は最先端の治療であり、全ての歯科医院でできる治療ではありません。
まだ日本でも数件しか行っていない治療となります。
 
当医院ではこの歯髄再生治療も行っており、技術や知識を身につけて治療を行っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいね。

 

まとめ

今回は歯髄再生治療のメリット・デメリットについて4つのポイントを解説しました。
 
1つめは、「歯髄再生治療とは」
2つめは、「歯髄再生治療のメリットについて」
3つめは、「歯髄再生治療のデメリットについて」
4つめは、「歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による」
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

再生治療が出来る人と出来ない人の違い

「再生治療が出来る人と出来ない人の違い」について、徹底解説
 
歯髄を蘇らせる治療はどのような人が行うことができるのか、果たして自分もその適応になるのかなど、気になることも多いのではないでしょうか?
今回は5つのポイントにわけて詳しく説明していきます。
 
■ポイント1
歯髄再生治療が出来る人・出来ない人
 
■ポイント2
親知らずなどの不要な歯がある
 
■ポイント3
神経がすでにない、もしくは神経を取らなければならない人
 
■ポイント4
歯髄再生治療が適応でない方
 
■ポイント5
歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による
 
 
ということで早速、

ポイント1 歯髄再生治療が出来る人・出来ない人


まずは、歯髄再生治療が出来る人、出来ない人を表で確認していきたいと思います。
 
歯髄再生治療が出来る条件として、大きく4つのポイントがあります。
1つ目は、神経が生きている親知らずなどの不要歯がある。尚且つ削り取ったり、切断したりなど傷つけずに抜歯を行うことができるということです。
2つ目は、歯髄再生治療を行う歯の、「歯質」がたくさん残っていることです。
3つ目は、1つ目・2つ目の条件が両方満たしていること。
そして最後4つ目は、将来のためにお子様の乳歯を歯髄バンクへ保管しておくということです。
 
次に歯髄再生治療が出来ない人のポイントについて、4つを解説していきたいと思います。
1つ目は、神経の生きた親知らずなどの不要歯がないということです。
 
 
2つ目は、不要な歯はあったとしても、横に向いているなど、歯にダメージを与えての抜歯が必要になるということです。


3つ目は、歯髄再生治療を行う歯の「歯質」が極端に少なく、治療をしても予後が悪い歯です。
 
そして最後の4つ目は、根っこの先が破壊されていて、何度根管治療をしても改善しない場合です。
 
以上のポイントが、歯髄再生治療が出来るか、出来ないかのポイントとなります。

ポイント2 親知らずなどの不要な歯がある

歯髄再生治療を行う条件としてまず大事なのが、親知らずなどの「不要歯」があるかどうかということです。
なぜなら、歯髄再生治療はそういった不要な歯から「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞を取り出し、その「幹細胞」を根管内に移植することで、歯髄が再生するからです。

 


そのため、第一の条件として不要な歯があることが条件となります。
多くの場合には親知らずや、矯正治療で不要になる歯などです。
 
しかし、親知らずといっても、埋もれていて抜歯自体が難しい場合には「歯髄幹細胞」を取り出すことが難しい場合もあります。
抜歯を行ってくれ、歯髄再生治療にも精通している歯医者さんへ紹介をさせていただくことも中にはあります。

 


つまり、歯を傷つけることなく、出来る限り綺麗な状態で抜歯をすることが大切です。

 


また、お子さんの乳歯からも、この「歯髄幹細胞」を採取することができます。
お子さんの将来のために歯髄バンクというところに細胞を預けることも可能で、そうすることでお子さんが将来神経を失ってしまった場合に、歯髄を再生させることが可能なことがあります。

 


実は、この「乳歯」の方が歯髄幹細胞を増殖させるのに、一番よく採取出来るとも言われています。
 
お子様の将来のことを考え、歯髄バンクに預けられておられる方もいらっしゃいます。
 
もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、お問い合わせくださいね。

 

ポイント3 神経がすでにない、もしくは神経を取らなければならない人

「歯髄再生治療」を行うためには、神経がすでに死んでしまっている、もしくは神経を取らなければならない人が行う治療となります。
ですので、神経が健康に生きている方は行うことはなく、神経が生きていても【ズキズキ痛む】場合や、既に神経を失ってしまった方に行う治療となります。
 
虫歯が深くて神経を取らなければいけないと言われたけど痛みが無い場合には、そもそも神経が残せる場合があります。
 
「歯髄再生治療」を行うおすすめの人は、大きく3つのパターンに分かれるので、そちらを解説していきます。

 


1つ目は、「歯医者さんで神経を取る必要があると言われた方」です。

 


虫歯や外傷などで、歯の神経が死んでしまい、神経を取らなければいけない方に有効です。
 
そして、2つ目は、「歯医者ですでに神経を取ってしまったが、現在根管治療中の方」です。

 


現在根管治療をされている方にもお勧めです。
すでに、神経はとっていても、根管内部を徹底的に洗浄し、無菌化を行うことで、歯髄幹細胞を移植すると、歯髄を蘇らせることができます。
 
そして最後の3つ目は、「歯医者で最終的な薬剤を詰めてしまっている方」です。

 


基本的には、先程ご説明した出来る人の条件を満たしている場合には、治療が可能なことが多いですが、歯髄再生治療が適応できない場合ももちろんあります。

 

ポイント4 歯髄再生治療が適応でない方

基本的には、先程ご説明した出来る人の条件を満たしている場合には、治療が可能なことが多いですが、歯髄再生治療が適応できない場合ももちろんあります。

 


ここでは代表的な2つの事例をご紹介します。

 


1つ目は、「歯の歯質が極端に少なく予後が悪い歯」です。
虫歯がかなり大きかったり、歯が大きくかけており、本来であれば抜歯をせざるをえない歯に対して、歯髄再生治療を行っても治療がうまく行かない場合があります。
 
歯髄再生治療ができるかどうかは、歯医者さんでの診断で変わってきますので、ご興味のある方はぜひ一度ご相談いただければと思います。
 
2つ目は、「根っこの先が破壊されていて、何度も根管治療をしても治らない場合」です。

 


1つ目と同じような理由ですが、歯のそもそもの寿命が短く、根っこの先が吸収されたりしてない場合には、歯髄再生治療をしてもうまく行かない場合があります。
こちらも歯科医師の判断で治療ができるかどうかが変わってきますので、まずは歯医者さんで治療が可能かどうかを確認していただくことが大切です。

 

ポイント5 歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による

解説したいと思います。
先ほどからも何度も申し上げておりますが、最終的な治療ができるかどうかの判断は「歯科医師」の判断で決まります。

 


ここでは代表的な2つの事例をご紹介します。

 


こんなに歯がかけているからできないだろうと思っていてもできる場合もありますし、お薬がもう入っているからできないのでは?という方も治療ができる可能性も十分にあります。
 
逆に、歯髄再生治療ができると思っていても、歯の状態によっては難しい場合もあります。
歯髄再生治療を行っている歯医者さんで、歯科医師の診断により治療が出来るかを確認し、出来る場合には、ご検討いただければと思います。
 
また、この歯髄再生治療は最先端の治療であり、全ての歯科医院でできる治療ではありません。
まだ日本でも数件しか行っていない治療となります。
 
当医院ではこの歯髄再生治療も行っており、技術や知識を身につけて治療を行っておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいね。

 

まとめ

今回は歯髄再生治療ができる人の条件について5つのポイントを解説しました。
 
1つめは、「歯髄再生治療が出来る人・出来ない人」
2つめは、「親知らずなどの不要な歯がある」
3つめは、「神経がすでにない、もしくは神経を取らなければならない人」
4つめは、「歯髄再生治療が適応でない方」
5つめは、「歯髄再生治療が適応かどうかは歯科医師の診断による」
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

歯髄再生治療の治療の進め方について

歯髄再生治療の治療の進め方について、徹底解説
 
歯髄を蘇らせる治療の手順はどういったものなのか、どのようにして治療が進んでいくのか、気になることも多いのではないでしょうか?
今回は4つのポイントにわけて詳しく説明していきます。
 
■ポイント1
歯髄再生治療の大まかな流れ
 
■ポイント2
歯髄再生治療が適応かどうかを見極める
 
■ポイント3
歯髄再生治療を行う前の根管治療の流れについて
 
■ポイント4
移植後は定期検診を受ける
 
 
ということで早速、

ポイント1 歯髄再生治療の大まかな流れ


ステップ1 神経がない歯、もしくは神経が死んでしまっている歯があるかを確認する
 
ステップ1では、そもそも神経を本当に取らなくてはいけない歯があるのか、すでに神経をとっていて神経が生きていない歯があるのかを確認する必要があります。
レントゲンを撮影したり、歯に電気を当てて刺激があるかの確認など神経が死んでいるかを確認します。
ステップ2では、不要な歯の抜歯を行います

 


歯髄再生治療では、親知らずなど不要歯の抜歯が必要です。
抜歯をするまでに同意書を確認し、書いて頂いたり、患者様との契約が必要です。それが完了すればいよいよ抜歯となります。
それまでに、おおよそ2週間程度の期間が必要です。

 

ステップ3は、抜歯した歯から「歯髄幹細胞」を取り出す工程です。
抜歯が完了したら、抜歯をした歯から「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞を取り出します。これは専門の機関へ、抜歯した歯を送り取り出す作業を行なってもらいます。

 


ステップ4では、「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞を増殖させる工程になります。
見事に歯髄幹細胞を取り出すことができれば、次は「歯髄幹細胞」を増殖させていきます。
それにかかる期間が1〜2ヶ月程度必要です。

 


ステップ5は、歯の神経を除去し根管内部を無菌化にする
無事に培養が完了したら、いよいよ移植の準備を開始していきます。
患者様の死んでしまった神経を取りだし、根管内を綺麗に無菌状態にしていきます。
この時、ただの根管治療での洗浄に加えて、根管内部が無菌であるかどうかを検査する必要があり、根管治療と合わせて根っこの洗浄で最低でも約1ヶ月程度期間が必要となります。

 


ステップ6では、「歯髄幹細胞」を移植する工程となります。
根管内部が綺麗に無菌状態になったことが確認できれば、いよいよ歯髄幹細胞移植となります。
歯髄幹細胞移植は、基本的には1回の治療で移植を行います。

 


専門の機材を使用し、慎重に移植を行います。
ステップ7は、神経が再生しているかの確認を行う
移植が無事に終われば、あとは神経が生き返っているかの確認を行います。
歯に微量の刺激を与えて反応があるかを確認するのです。

 

ステップ8では、被せ物を入れ、噛めるようにする
無事に神経が生きていることが確認できれば、歯に土台を立て、噛めるように被せ物を作成していきます。
被せ物が入れば、食事をすることも可能となります。

 

最後のステップ9は、「定期健診」です。
移植が完了したら、ここからは定期的に検診が必要となります。
歯に電気信号を与えて神経が生きているかを確認する必要があるからです。
移植後から1年程度、定期的に確認していく必要があります。
 
歯髄が復活していくには、移植をしてその後の患者様自身の治癒力もとても大切です。
ですので、移植後の歯髄が復活していくまでの定期的な検診で確認をとり、神経に反応があるのかどうかというのを確認していく必要があります。
 
その確認で、一時的に神経の反応があったとしても、その後反応がなくなってしまっては良くありませんし、歯髄を移植後の食生活等で虫歯を作ってしまっては、再度神経を取らなければならない可能性もあります。
 
つまり、定期的にプロの目で歯の状態を確認し、素早く対処できるためにもその後の検診がとても大切ということです。
 
以上の9つのステップで歯髄再生治療は行われます。

 

ポイント2 歯髄再生治療が適応か見極める

そもそも、歯の神経が生きている場合には、この「歯髄再生治療」はする必要がありません。
ですので、適応かどうかは「歯の神経がすでに死んでしまっている」もしくは「虫歯などで神経を取らなければならない人」が適応ということになります。
 
しかし、すでに神経がない歯で、予後の悪い歯はこの治療をおすすめしない場合もあります。
歯の歯質が残っていること、根っこの先が破壊されていないなど、治療をしてよくなりそうな歯に行うことが一般的です。
 
こちらの判断については、歯科医師の診断によって変化していきます。
 
決してご自身で判断することなく、一度歯髄再生治療が可能かどうかをお問い合わせしてみてくださいね。

 

ポイント3 歯髄再生治療を行う前の根管治療の流れ


根管治療なので、根っこの中を徹底的に綺麗にしていくことが、根管治療で大事なことです。
移植をする根管内が無菌になる状態を作る必要があります。
神経をすでにとっている場合と、これから神経を取る場合とで少し手順は異なりますが、まずは昔入れたお薬、もしくは、死んでしまった神経を徹底的に取り切っていきます。
その後、しっかりと専門の薬液を使い根管内部を綺麗にしていきます。
移植の前には必ず「無菌」状態にする必要がありますので、無菌かどうかの検査を行います。
ここまでが、歯髄移植までの根管治療の流れとなります。

 

ポイント4 移植後は定期検診を受ける

歯髄再生治療は先ほどもお話しした通り、歯髄幹細胞を移植して完了というわけではありません。
歯髄が復活していくには、移植をしてその後の患者様自身の治癒力もとても大切です。
ですので、移植後の歯髄が復活していくまでの定期的な検診で確認をとり、神経に反応があるのかどうかというのを確認していく必要があります。
 
その確認で、一時的に神経の反応があったとしても、その後反応がなくなってしまっては良くありませんし、歯髄移植後の食生活等で虫歯を作ってしまっては、再度神経を取らなければならない可能性もあります。
 
つまり、定期的にプロの目で歯の状態を確認し、素早く対処できるためにもその後の検診がとても大切ということです。
 
そこも含めての歯髄再生治療の期間で考えていただければと思います。

 

まとめ

今回は歯髄再生治療の進め方について4つのポイントを解説しました。
1つめは「歯髄再生治療の大まかな流れ」
2つめは「歯髄再生治療が適応かどうかを見極める」
3つめは「歯髄再生治療を行う前の根管治療の流れ」
4つめは「移植後は定期検診を受ける」
 
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

歯髄再生治療の治療の痛みについて

「歯髄再生治療の痛み」について、徹底解説
 
歯髄再生治療を行うには痛みを伴うのか?不安な方もおられると思います。
今回は実際に体験された患者様のお話しや感想も合わせてお伝えできればと思います。
今回は3つのポイントにわけて詳しく説明していきます。
 
■ポイント1
歯髄再生治療を行う上で痛みを伴う場面
 
■ポイント2
痛みが続く場合の対処法
 
■ポイント3
歯髄再生治療を実際に受けられた患者様からのお話
 

以上の3つのポイントについて解説します。

ポイント1 歯髄再生治療を行う上での痛みを伴う場面

実際に歯髄再生治療では、そもそも痛みを伴うのかということについてご説明をします。
 
歯髄再生治療では痛みを伴う場面は大きく2つあります。
 
1つ目は、
歯髄再生治療のみに関わる問題ではありませんが、歯の神経を抜く抜髄治療をしたり、根管内部を洗浄していくなど根管治療を行う際に痛みを感じることがあります。
歯髄再生治療とは神経を蘇らせる治療ですが、神経を蘇らせる前にすでに死んでしまった神経を取ったり、根管内部の汚れを綺麗にする必要がまずあります。
そのため、まず根管治療を行なっていくのです。

 


根管治療では、大きく2つの方法があり、神経を取る抜髄治療と、一度神経は取っているが再度膿がたまり感染してしまった根管治療を行う際根管治療の2種類です。
 
歯髄再生治療ではこのどちらにも、歯髄を蘇らせることができると立証されています。
この神経を取る治療の時に痛みを伴うのです。
抜髄処置を受けた後に痛みが出る理由は、神経を切り取ることにより神経に「傷」ができるからです。
この傷口の痛みが、根管治療後(抜髄後)のズキズキ痛みとなるのです。
抜髄治療では、針のような器具を使って歯の根っこの先の位置で悪い神経を正常な神経から切り取ります。その結果、正常な神経の末端は「傷口」となります。

 


悪い神経は取り除けているので、この切り取った傷口は自然と治っていくので何も問題はありません。
神経が修復すれば痛みは治まります。
根管治療での痛みの原因の2つ目は、
歯の根っこの先まで器具で細菌を取り除くため顎の神経に触れて痛みを伴うことがあります。
抜髄治療でも再根管治療でも針のような器具を使って細菌を削りとっていきます。そのため、治療中に器具が正常な神経に触れる事で治療後にズキズキ痛みが出ます。
痛みの原因は正常な神経に触れただけなので、2~3日で痛みは消え特別な治療は必要ありません。
このように、歯髄再生治療の痛みが出る場面の1つは通常の根管治療を行う工程で痛みを伴う可能性があります。
2つ目の痛みの原因は、歯を抜いた後の傷口の痛みについてです。
歯髄再生治療では、親知らずなどの不要な歯を抜歯する必要があります。
抜歯の際に、歯を抜いた後その場所が傷口になるため痛みを伴います。

 


傷口ができることは決して悪いことではありませんが、抜歯をしてから3日~1週間程度は痛みがあったり、時には腫れを生じる可能性があります。
それも1週間程度で落ち着きますので、ご安心いただければと思います。
以上の、根管治療時の痛みと、歯の抜歯をするときの痛みが、歯髄再生治療を行う上で痛みを伴う大きな場面となります。

 

ポイント2 痛みが続く場合の対処法

痛みが出た場合の対処法の1つ目は「痛み止めを飲む」ということです。
根管治療での痛みも、抜歯をしたことによる痛みも、どちらも傷口の炎症による痛みです。
ですので、炎症を抑えるためには「痛み止めを飲む」ということが最も有効的な対処法です。飲むことで痛みが落ち着いたとお話される方が多いと思います。

 


しかしながら、痛み止めを飲んでも1週間以上痛みが続く場合があります。
親知らずを抜いた後にずっと痛みが続く場合は【ドライソケット】という状態になっている可能性があります。
傷口から感染を引き起こし炎症が広がっている場合です。
 
その時は、歯医者さんで直接歯科医師に診てもらう必要がありますので、痛みが長期化している場合や不安なことがある場合には、かかりつけの歯科医院に連絡を入れていただくことをお勧めいたします。
また、抜歯をした後の傷口を舐めたり、指で触ったりすることもよくありません。
 
抜歯などの傷口は、足などを擦りむいたときと同じで、血液が瘡蓋となり治っていくように、抜歯をした後も血液があるということがとても大切です。
そこを舐めたり、触ったりすることで血液が少なく、急激に痛み出してしまう「ドライソケット」に陥ってしまう可能性があります。
 
もしもそうなった場合には、あらためて麻酔をして、わざと出血させる処置が必要となったり、傷口の治りを送らせてしまうことにもつながるので、治療をしたところでむやみに触れることのないようにすることも、痛みを早く改善させるための大切なポイントです。

 

ポイント3 歯髄再生治療を実際に受けられた患者様からのお話

今回は歯髄再生治療を実際に受けられた患者様へ、4つの質問をさせていただき、そちらの質問に答えていただきました。
1つ目は、「抜歯時の痛みがどうだったのか」についてです。
 
「抜歯を行う時は、麻酔がしっかりと効いた状態で治療を行うので、痛みはありませんでした。麻酔自体もゆっくりとお薬を入れてくださったので痛みを感じることなく治療をすることができました。」との事です
 
2つ目は、「根管治療時の痛みがどうだったのか」についてです。
 
「根管治療時も麻酔をしっかりとしてもらったので、特に痛みを感じることなく治療をすることができました」との事です
 
3つ目は、「歯髄移植時に痛みを伴ったのか」についてです。
 
「移植時(私の場合)は麻酔はしなかったので、根管を最終的に綺麗にする際薬剤での洗浄で違和感を感じる場面がありました。ただし、移植自体は特に痛みもなく治療できました。」との事です
 
最後の4つ目は、「その他に痛みを伴うことがあったのか」についてです。
 
「治療中はその他の痛みに関しては特になく治療ができました。
しかし、抜歯後や根管治療後は麻酔が切れてからはやはり痛みは出ます。
抜歯後や根管治療後も痛み止めを飲めばほとんど痛みを感じることなく生活できたので大丈夫でした。」との事です
 
 
このようにお話しいただきました。
患者様によって痛みの感じ方は人それぞれと言えることもありますが、ほとんどの場合は麻酔をしたり痛み止めを飲むことで、治療中も治療後も大丈夫とお話しされているのが現状です。

 

まとめ

今回は「歯髄再生治療の痛み」について3つのポイントを解説しました。
①「歯髄再生治療を行う上での痛みを伴う場面」
②「痛みが続く場合の対処法」
③「歯髄再生治療を実際に受けられた患者様からのお話」
 
 
まだまだ、可能な施設は少なく、幹細胞の知識が必要なので理解している歯科医師も少ない歯髄再生治療です。世界は再生医療の時代に突入しています。
当院では、皆様の歯を守るために根管治療専門医がさまざまな方法を提案することができますので、ご興味のある方は是非お問合せくださいね。

 

歯髄検査

歯髄検査

歯髄再生治療から1ヶ月経ちました。
検査を行い、歯髄が再生しているか確認します。

 

打診

歯を軽くノックするように叩き、痛みが無いか確認します。

 

触診

移植した歯の根っこの部分に当たる歯茎を軽く押して痛みがないか確認します。

 



 

電気歯髄検査

歯に電気を流し、反応があるか確認します。
この検査で【なにか感じる】【痛みがある】等反応があれば歯髄が再生し、反応しています。

 



 

結果

【じわじわ】【パチパチ】
【歯の中で細胞が動いてるような感じ】
このように何か感じるのはとても良い兆候です。
 
今後も厚生労働省で定められた期間毎に定期的に検査を行い、経過観察していきます。

 

歯髄幹細胞移植

ラバーダム装着

唾液や細菌感染を防止し、無菌環境を実現するだけでなく
器具や薬剤の誤嚥も防ぐことができます。
 
ラバーダムの隙間をレジンで埋め、消毒します。

 



 

仮蓋の除去

歯髄幹細胞移植を行うために精密根管治療にて徹底的に消毒し、細菌が残っていないかプラディア検査を行い、根管内は現在完全無菌状態です。
 
同時進行でクリーンベンチという無菌環境の箱の中で移植する幹細胞の調整を行います。
 
仮蓋は感染を防ぐために、強固な材料を使用しています。
むやみやたらに削ると残っている歯質や根管内を傷つけてしまうので、慎重に外して行きます。
幹細胞移植する際の非常に細いシリンジの先がスムーズに入るように
根管の入り口を整えます。

 



 

幹細胞移植前の最終洗浄

幹細胞を移植する前に、徹底的に洗浄、消毒を行います。
 
今回の歯の根管の数は4つあり、決められた量、スピードで根管1つずつ丁寧に洗浄、消毒します。
 
洗浄、消毒する薬剤は複数あり、使用する順番も非常に重要です。

 


根管内の水分を吸い取ります。



 

細胞調整

まもなく根管内に移植します。
最終調整を行い、シリンジに幹細胞を詰めていきます。

 



 

幹細胞移植

無菌化された根管に幹細胞を移植します。 
 
1根管ずつ順番に幹細胞移植を行います。
 
半透明のジェル状の物が歯髄幹細胞です。
残り3根管ありますので、細胞調整チームは同時進行で次の移植のための準備を行い、順番に移植していきます。
 
幹細胞は出来るだけ気泡のないように移植します。

 


移植した所にコラーゲンの材料を敷き詰めていきます。



 

仮蓋

仮蓋をします。
2層の仮蓋をすることで、移植した幹細胞が漏れ出るのを防ぎ、より隙間のない仮蓋になります。
 
1層目の仮蓋を築盛していきます。
 
はみ出した部分や余分な材料を拭き取り、
材料が固まるのを待ちます。


2層目の仮蓋をしていきます。
 
接着剤を塗布し、特殊な光で硬化させます。
 
レジンで仮蓋をしていきます。


レジンは光で固めると、収縮する性質があるので少量ずつ丁寧にします。



 

歯髄幹細胞移植終了

ラバーダムを外し、移植は終了です。

 

根管内プラディア検査

ラバーダム装着

唾液や細菌感染を防止し、無菌環境を実現するだけでなく
器具や薬剤の誤嚥も防ぐことができます。

 

仮蓋の除去

歯髄幹細胞移植を行うために精密根管治療にて徹底的に消毒し、細菌が残っていないかプラディア検査を行います。

 


残っている歯質を温存しながら、慎重に仮蓋を除去していきます。

 

プラディア検査

根管内に溶液を注入し、余分な溶液を吸い取ります。

 


4本ある根っこを1本ずつ検査します。
滅菌したペーパーポイントをピンセットで取り出し、根管内に深く挿入します。


根管内のペーパーポイントを取り出し、試験用アンプルに投入し、キャップをかぶせ、(16~48時間)培養します。
 
培養後、試験用アンプルを取り出し、試験紙の色の変化を調べます。
 
試験紙の青紫色が、赤色又は無色に変わったときは【陽性(+)】、青紫色であれば【陰性(-)】と判定します。



 

仮封(仮蓋)

無菌化した状態で丈夫な仮詰めをします。

 



 

検査結果

試験紙の青紫色が、赤色又は無色に変わったときは【陽性(+)】、青紫色であれば【陰性(-)】と判定します。
結果は4根管とも【青紫】で【陰性(-)】判定となりました。