歯の神経を取りたくない(歯の神経を残したい)

歯の神経を取りたくない!と希望される患者様は非常に多いのが実情です。
そのような患者様の場合、「VPT治療(歯髄温存療法)」を行うことで、神経と取る必要がないことが多々あります。つまり、「歯の神経を残す治療」を意味します。
残すことが可能な神経を除去して、歯髄再生治療を行うことは倫理的に許されることではありません。よって、当院では「残せる神経は全力で残す。それでもダメなら、歯髄再生治療を検討する」という方針をとっています。

VPT治療について
VPT治療は歯髄温存療法とも呼ばれ、「歯の生きている神経を可能な限り温存する治療」を意味します。このVPT治療は①直接覆髄法②部分断髄法③完全断髄法の3つに分類されます。
このページでは、「歯の神経を残す!」ことをメインに解説していきたいと思います。
患者様との会話とVPT治療の必要性

アスヒカル歯科内、根管治療大阪クリニックで日常的な患者様との会話があります。
【患者様】「ひどい虫歯で、歯医者で『神経をとる必要がある』と言われてしまいました。
私としては、可能な限り神経を取りたくないんです!だから、遠くから来ました。
先生、何とかなりませんか?」

【専門医】「遠くからお越しになられたのですね。お疲れ様です。歯医者で、神経を取ると言われたら不安になりますよね。確認したいのですが、今まで歯がズキズキ痛むことはありましたか?」
【患者様】「冷たい飲み物が時々しみます。でも、何もしなくても、ズキズキ痛むことはありません。」
【専門医】「なるほど。わかりました。何とか神経を残せるか、検査をしてみましょう」
↓
検査
↓
【患者様】「何とか、残せますか?」
【専門医】「内部の歯の神経は生きています。当院で、VPT治療という治療をすれば、90%程度の確率で神経を残せる可能性があります。」
【患者様】「本当ですか!!」
以上の様な例が多いのが実情です。アスヒカル歯科内、根管治療大阪クリニックでは「生きている神経をとる」患者様は非常に少数で、多くの患者様が「神経をとる抜髄治療」ではなく「神経を残す治療」を選択されます。
しかしながら、患者様によっては「成功率が90%ということは、10%が失敗ですよね?それなら、最初から神経を取ってしまう治療を選びます。」と言われる方がいます。
しかし、この決断は医学的観点からはオススメ出来ません。。
なぜなら、
★神経をとる抜髄治療の成功率も、VPT治療と同じく90%程度です。
★当たり前ですが、一度取ってしまった神経は二度と戻ってきません。つまり、歯の内部の知覚が消えてしまいます。神経を取ってしまうと、虫歯が出来た場合に「しみる」など症状を感じて早期発見、早期治療することが出来ません。その結果、将来的に抜歯につながる可能性があります。
★VPT治療が成功しなかった場合でも、再VPT治療を行うことで改善することがあります。
★根管治療はVPT治療と比較し、将来的に歯が割れたり、折れたりするリスクが上がります。そうすると、抜歯が必要になる場合が多くなることが多いです。
★根管治療中では、治療中に器具が根管内で折れたり、歯の内部に穴を作ってしまったり根の先から消毒液が漏れて強い痛みを起こすリスクがあります。それらの場合は、追加の治療が必要になります。状態によっては、外科治療が必要になります。
当院のVPT治療(歯髄温存療法)
では、アスヒカル歯科内、根管治療大阪クリニックの3パターンのVPT治療(歯髄温存療法)を解説します。
①直接覆髄法
徹底的に虫歯を除去した後に神経が露出してしまった場合に適応となります。露出した部分を徹底消毒を行ない、MTAやバイオセラミックセメントを用いてカバーをして、資質の再生を促す方法。②部分断髄法
徹底的に虫歯を除去した後に神経が露出してしまった場合に適応となります。露出した部分から、炎症や細菌感染のある神経を部分的に2~3mm程度)除去してしまいます。 その部分を、徹底的に消毒を行いMTA・バイオセラミックセメントを用いてカバーを行い再生を促す方法。③完全断髄法
虫歯を徹底除去した後、神経が露出した部分と、炎症や細菌感染のある神経を根管口という部分まで除去してから、徹底消毒を行なってからMTAやバイオセラミックセメントにて蓋をし、再生を促す方法。VPT治療が出来ない場合
①検査の結果「歯の内部の神経が既に死んでいる(歯髄壊死・歯髄壊疽)」場合
この場合、既に死んでしまった神経を除去する治療が必要があります。その場合、親知らずなどの神経を用いて「歯髄再生治療」を行うことが可能です。また、「初めての根管治療」になるので「イニシャルトリートメント」と呼ばれ抜髄治療も適応になります。
②検査の前に、歯が「ズキズキする・ズキズキ痛む」症状がある場合
この場合、一般的には「神経が回復不能なダメージを受けている」と判断し、抜髄治療を行います。しかしながら、最近の研究では「歯がズキズキする・ズキズキ痛む」症状がある場合でも、適切なVPT(歯髄温存療法)を行うことで「神経を取らずに、保存できる」可能性があると言われています。
あくまでも、「可能性」であり「ズキズキする・ズキズキ痛む」症状が「無い」場合と比較すると、成功率は低くなります。
アスヒカル歯科内、根管治療大阪クリニックでは、患者様から「低い成功確率でも、それに賭けてみたい」と言う強い希望がある場合にも、VPT(歯髄温存療法)に取り組んでいます。
アスヒカル歯科内、根管治療大阪クリニックでは「精密根管治療(マイクロエンド)」のページにも書いてあります通り、
①北米の根管治療専門医と同等の知識と技術を持った歯科医師が行う。
②保険治療では使用が困難な機材や薬剤を、目の前の患者様に合わせて使用する。
③歯が原因ではないにも関わらず、歯が痛く感じる「非歯原性歯痛」と言う病気に精通している。
③当然ながら、無菌的処置のためにラバーダムを使用する。
④一般的なレントゲンだけでなく、北米式の検査と歯科用CTも併用することで「なぜ、その歯が悪くなっているのか」を高い精度で診断する。
⑤最高品質のマイクロスコープであるカールツァイス社のPROergoで、精密な根管治療を行う。
の項目を全て満たしたVPT治療(歯髄温存療法)を行っております。
治療を受けられる際は、ご安心ください。